38 文具に弱い
マイナーな好み
何を隠そう小生は文具好きである。
今でも小学校入学時に買ってもらった筆箱と鉛筆や消しゴムなどの文具セットを手にした時のワクワク感が忘れられない。
当然、何か目新しいものや優れたデザインのものを目にすると、つい手を出して眺めてしまい気が付くとレジでお金を払っていることがままある。
「書き味がウルトラスムーズ」なんて陳列棚に書いてあると、うむ どれどれと試し書きをして「ほお!これはいいでないか!」などと一人ごちていることもしばしばだ。
あ、コレを書きながら小生ってコ○ヨに就職したらよかったのではないかと思ってしまうのだが、ま、冷静に顧みるとそんな大手の入社試験を通過する学力はなかったので詮無いことである。
さて、何年も前の話だけど、職場でアルバイトとして働いてくれていた女性が話の流れから小生と同じ文具好きだということが判明した。
彼女が使っている普通のプラスチック製3色ボールペンの使い心地について話を振ってきたので、小生としては極普通に話に乗ったのだが、彼女としては このテの話題に食いついてきたのが珍しかったらしく、それが嬉しかったようで文具ネタで話が盛り上がった。
彼女や小生のように文具好き人口は、少なくはないが決して多くもないと思われるので、話が盛り上がるのもある意味当然なのかもしれないが、話下手で内気な小生としては珍しい展開になった。
で、彼女は小生よりずっと若く、しかも美人なのだ。これが仕事中でなければ いつまでも話を続けた挙げ句に、
「今度、一緒に文具店へいきませんか。」
と誘っていたかもしれない。
小生も昔、文具ネタを職場関係者に披露したことがあるが反応は、
「ついていけません。」
であった。
キョーミのない人から見ると単なるヘンな人に映るかもしれないが、別に害があるわけでもないので勘弁してもらおう。
残念なことに、彼女は間もなく別の職を得て転職してしまった。仕事もできて容姿・性格にも優れ、さらに「文具好き」というスバラシイ女性であったので非常に心残りであったが仕方ない。
ん? 話の結末がずれているような、、、ま、いっか。
(2014.5.9作成)