あり得ないモノの数々

彫刻作品

コレは小学生か中学生が軽石を彫刻刀で削って作った自画像なのね。

 
子どもらしい、、いや、ハッキリ言って
ヘタクソな作品。
 
魔除けの代わりなのか何なのかよくわからないけど、最低でも10年以上前からコレはウチのご近所さん宅の片隅で公道に面して置かれているのね。
 
で、最初にコレを目にした時は、あまりのショックに気を失いそうになった。
 
だって、コレを作ったのはワタシなの。
 
いったいどういう経緯でワタシが子ども時代に学校の授業で作った作品がよそ様の裏庭に置かれているのか、、、。悲しい事に作り話でもなければヤラセでもないのよぉ。
 
過去に作った自分の恥部が文字通りさらし首になっているワケ。しかも、彫刻の後ろに見えるのはゴミ焼き場。時々後頭部が火炙り状態!
 
どうして発見した時に始末しなかったのかと思うかもしれないけど、そのあり得ない状況を受け止める事ができなかったし、こんなモノをいつまでも置いておくワケがない、どうせすぐに処分されるだろうと思ったのね。
 
それに、ウソでもよそ様の敷地内に「置いて」あるのでコッソリと持ち去ることはできないし、コレが表彰をされたようなスバラシイ作品であったらまだしも、見てのとおりなので小心者のワタシにはとても「あのー、コレ、ボクが作ったんですケド、、、。」と話を持ちかけることはできなかったのよね。
 
もちろん、今更話をつけるのも困難。
「これ、いったいどうしたんですか?」と聞くのも何だかヘンだし、「これ、何ですか?」と聞くとコレが何なのか知らないことになって、あとで自分が作ったなどと言えなくなる。何よりやっぱり恥ずかしい。
 
先述したとおり軽石でできているので雨風に曝されても大丈夫なワケだけど、今までに何度か倒れて横になっていたことがあるのよね。忘れたいヘタクソな作品でも自作、似てなくても自画像。一度はコッソリ起こしたこともあるのよん。
 
もう記憶がないけど、底の部分にイニシャルなんかを彫ったような彫らなかったような、、、。いつバレるかビクビクしながらの毎日なのデス。

(2007.10.31)